初夏の登山に行くならココ!春の訪れを感じながら楽しむ 、四日市「雲母峰(キララミネ)」の登山についてご紹介します!
掲載日:2025.05.14
新緑のまぶしい季節がやってきました!!登山のベストシーズン到来!ということで、今回は初夏にオススメしたい「雲母峰」をご紹介します。

記事制作 / みえ旅アンバサダー Yamaico!
四日市にある山「キララミネ」ってどんな山?
三重県と滋賀県の県境を南北に走っている鈴鹿山脈にある「雲母峰(キララミネ)」。山名は、四日市市水沢町の方に面した谷から黒雲母が産出されたことから名付けられているそうです。
雲母峰山頂は、二次林(自然林がなんらかの理由で破壊された後に自然に再生した森林)の中のため見晴らしが良くないのですが、標高約860mに「雲母峰Ⅱ峰」と呼ばれるピークでは眺望が開けて景気を楽しむことができます。
雲母峰で見られる 初夏の草花
春の訪れを感じることができる、初夏の雲母峰で咲く草花を紹介します。

・ハコベ
生垣のわき、道端、畑、野原などに自生し、開花時期は3月~9月。花のピークは春で、春の七草のひとつになっていて、若葉は食用としても食べることができます。
・ミツバツツジ

山地や丘陵に生えるツツジ科の落葉低木。花名に「ミツバ」とつくように枝先に3枚ずつひし形の葉がつくのが特徴です。開花時期は、4月下旬~5月上旬頃。
・アセビ

ツツジ科の常緑低木。漢字では「馬酔木」と書き、馬が食べると麻痺して酔ったように見えることから由来しています。開花時期は2~4月、壺型で白や淡いピンク色の小さな花をたくさんつけているのが特徴です。
・イワカガミ

山地の岩場や草原に自生する多年草。岩場に自生し、この艶のある光沢の葉が鏡のように見えることから花名がついている。開花時期は4~7月、茎頂にピンク色で漏斗状の花を3つほど咲くのが特徴です。
・アオイスミレ

低山の山林で明るい森林内や林縁部のやや湿ったところにひっそりと咲くスミレの仲間。開花時期は、他のスミレより早く3〜4月頃に咲きます。
・シロモジ

山地に群生するクスノキ科の落葉低木。幹に白い斑点が見られるため、シロモジと名付けられた。開花は4月頃で、葉の展開に先立って黄色い小花が群生します。
登山に必要な服装・装備
登山を安全に楽しむため、必要な服装・装備を準備して登山に出かけましょう!初夏の登山において特に注意したい服装・装備についてお伝えします。

吸水速乾性に優れたウェア
汗や雨で体が冷えてしまうと低体温症を引き起こす恐れがあるので、速乾性のあるウェアを着用しましょう。怪我や日焼けを防げるように露出が少ないウェア選びをすると良いです。
また風が強い日は、標高の高い位置ではより強く吹きます。すぐに羽織れる上着など、レイヤリング(重ね着)で天候や体温に併せて調節ができるようにしておきましょう。
水分・行動食
登山において水分補給はとても大切です!涼しいと思っていても意外と汗をかいています。充分な水分補給が必要です。また、併せて塩分の補給も取れるよう塩分タブレットやミネラルが補給できるスポーツドリンクを携帯しておくのも良いです。
登山では大量のエネルギーを消費するため、栄養補給ができる食べ物を準備しましょう!
虫よけスプレー・熊除け鈴
私たちにとって活動しやすい季節は、虫や動物にとっても活動しやすい季節です。登山時には、虫よけスプレーの使用・熊除け鈴の携帯などの対策をしましょう。

初夏の登山の注意点
ここでは、初夏の登山で特に注意すべき点についてをお伝えします。
①初夏の太陽
5月~7月にかけて紫外線がピークになる時期です。日焼け止めや帽子・露出の少ない服装など、紫外線対策が必要です。目の紫外線対策にサングラスも準備しておくと良いです。
②水分補給・塩分補給
気温が高くなる季節の登山では、より多く汗をかきます。脱水症・熱中症をおこさないようにこまめに水分・塩分補給を心がけましょう。また、汗冷えを起こさないように、汗をかいた際に服を着替えるなどの対策もしましょう。
③虫よけ対策
先ほど服装・装備の項目でもお伝えしましたが、虫よけ対策は必須です!登山前に虫よけスプレーをしてから、また万が一虫に刺された時のために、ポイズンリムーバー(毒液や毒針を吸引して抽出する器具)や虫刺されに効果のある薬などを常備しておくと良いです。
- 《登山をするにあたっての注意事項》
- *事前に無理のない登山計画をたてましょう!また、登山当日までに最寄りの警察署、または登山ポストへ登山届を出しましょう!オンラインによる届出や登山アプリからも登山届を出すことができます。
- *しっかりとした体調管理、体力作りを心がけましょう!また、体調が良くない時は登山を中止・延期にしましょう。
- *登山に適した服、トレッキングシューズを使用しましょう!登山中に必要な水分や行動食、雨具、防寒着や常備薬、救急手当ができる装備などもしっかりと準備をしましょう。
- *登山直前の気象情報を確認しましょう。天候がすぐれない・悪天候が予想される場合は登山を中止しましょう。
- *万が一に備えて山岳保険に加入することもおすすめです。
雲母橋登山口から登山する際には、下記についてもご注意ください。
レポート記事で紹介している雲母橋登山口には登山ポストがありません。登山当日までに最寄りの警察署、オンラインによる届出や登山アプリなどから登山届を出しておく必要があります。
登山ルートと駐車場について
今回の登山ルートと駐車場について紹介します。

今回は、雲母峰独標尾根 雲母橋登山口からスタートして、4つの山頂をめぐり周回するコースを歩きます。のぼり753m下り751m総距離6.6㎞のコースです。コース前半で標高が一気に上がるので、ペース配分が大事です。
駐車場は、雲母橋登山口駐車場を利用します。駐車可能台数は約10台、駐車場内にトイレはありませんので、ご注意ください。
実際に登ってきました!雲母峰登山をレポートします。
ここからは、実際に登ってきた雲母峰登山について紹介します。
1.雲母峰独標尾根 雲母橋登山口(雲母橋登山口駐車場)

雲母峰独標尾根 雲母橋登山口(雲母橋登山口駐車場)からスタートします。登山口は、雲母橋登山口駐車場のとなり、看板の位置からスタートです!
2.登山スタート後の登山道

しばらく林道を歩いていきます。途中舗装された道を通り、登山口へと向かいます。
3.雲母峰独標尾根 雲母橋登山口

スタートしてから約10分ほど歩くと雲母峰独標尾根 雲母橋登山口に到着します。ここから登山道となります。

九十九折りでしばらく歩いていきます。しばらく上りが続くので、適度なペース配分・休憩を取りながら進みましょう!
4.標高約730m付近
視界が開ける尾根に到着します。眼下に広がる景色から標高の高い場所まで登ってきたことを実感します。
5.雲母峰Ⅱ峰に到着

スタートから約1時間30分ほどで標高875mの雲母峰Ⅱ峰に到着しました。景色が開けていてとても良い眺めです!!パラグライダーの発射場にもなっていて、高度感が溢れる場所です。
6.雲母峰に到着
雲母峰Ⅱ峰から歩くこと約10分ほどで、本日メインの雲母峰に到着です!が、雲母峰の紹介時にもお伝えした通り、眺めは林の中のためよくありません。。。が頂上に到着です✌この時期は、新緑に囲まれて気持ちが良いです♪
7.雲母峰西峰に到着

雲母峰からさらに歩くこと約5分、雲母峰西峰に到着します。分岐看板があり、看板から矢印方向へ進むと鎌ヶ岳方面へ縦走ができます。今回は、雲母峰独票(P791)にも向うため、鎌ヶ岳方面方向へ進みます。
8.P791東巻き道分岐地点
先ほどの分岐より10分ほど歩くとP791東巻き道分岐地点に到着します。東巻き道は、崩落の危険性があるため、「P791経由」と書かれた看板の方向(上の看板)の指示に従って進みましょう。
9.雲母峰西独票(P791)に到着

P791東巻き道分岐地点からさらに10分歩くと雲母峰独票(P791)に到着します。木々の間から鎌ヶ岳を見ることができます。
10.雲母峰独票(P791)→雲母峰山頂 瀬戸川道分岐

雲母峰独票(P791)から一旦来た道を戻ります。雲母峰山頂 瀬戸川道分岐看板に従い、岳不動祠方面へ向かいます。ここからは山をしばらく下っていきます。
11.ここからさらに下ります。

さらにルートを下っていきます。
12.岳不動祠に到着


雲母峰山頂 瀬戸川道分岐から歩くこと約50分、岳不動祠に到着します。ここで今日、無事に登山できたお礼参りをしましょう。
13.岳不動祠→東海自然歩道を歩く

岳不動祠の前の道から舗装された道へと歩きます。ここからしばらく東海自然歩道を歩きます。
14.ゴール
雲母橋を渡って、スタート地点の雲母橋登山口駐車場に戻ってきました。お疲れさまでした!
いかがでしたか?
今回は、初夏の登山にオススメしたい雲母峰をご紹介しました!標高は888mと登山初心者の方には、ビックリする高さかもしれませんが、山頂まではゆっくり歩いても2時間ほどで到着、またコースの登山道も歩きやすく、初心者の方でも楽しく登山ができるかと思います。また、健脚の方は鈴鹿セブンマウンテンの1つ鎌ヶ岳への縦走も楽しむことができます。
ぜひ、登山シーズンの良い季節に雲母峰を訪れてみてはいかがでしょうか♪
詳細・アクセス情報
東名阪自動車道 鈴鹿ICから約20分